5月15、16日と福井新聞は、敦賀2号機の活断層問題を大きく取り上げました。
記事によると原子力規制委員会は15日、「2号機直下の破砕帯は、耐震設計上考慮に値する活断層である」との報告書を取りまとめ、2号機の運転再開は認めない方針のようです。
島崎邦彦委員長代理は、「これまで何の事故もなかったのは幸いと思うしかない。安全性が低い状態を改善する第一歩を踏み出すことができた。」と述べていますが、福井新聞によると県内は猛反発のようです。
以下に、県内の政治家達の、福井新聞のコメントとネット上の発言の一部を一部「引用」しておきます。
西川一誠福井県知事 5月16日付福井新聞
「福島事故との関係も不明なまま、あいまいな判断基準の活断層調査と、安全運転の手立てを考えることのない一連の原子力規制委員会の形式的な対応は問題がある。政府は日本のエネルギーをどう確保するのかという根本方針に基づき、国益に沿って正当な判断を行うべき」
河瀬一治敦賀市長 5月16日付福井新聞
「日本原電の追加調査を待って取りまとめるべきだと意見書を提出したが、全く反映されていないのは残念、なぜそう慌てて出すのか、非常に疑問を感じる。評価会合は偏っている。」
堂前一幸敦賀市議会議長 5月16日付福井新聞
「もっと大勢の学者で議論して結論を出してほしい。嶋崎邦彦委員長代理のパフォーマンスには憤りを感じる。」
馬渕清和敦賀市議 5月14日付ブログ記事
「活断層の可能性があるなどとして停止している原子力発電所をどうするのか・・困惑しているのは立地地域です。」「最近、原子力関係の仕事をされている知人からも今後の生活設計が立てられないと不安を耳にします。・・・国は課題を整理して迅速に方向性を示すべきです。」
今大寺晴美敦賀市議 5月14日付ブログ記事
「敦賀からはじまるのか?!原子力ムラの崩壊! きょうはもんじゅで、明日は、敦賀2号機・・・」
(3月9日付ブログ記事「規制委の結論を、政府が覆さないことを、願う。」)
山本貴美子敦賀市議 5月15日付ブログ記事
「正直、何やかんや言って土壇場で、原子力規制委員会は圧力に負けるのではと思ってました…規制委さん、ごめんなさい。」「これまで日本原子力発電は、9社からお金もらってパイオニアとして原発を進めてきましたが、雇用の創出という観点からも、市民の安全を守るという立場からも、廃炉のパイオニアとしてがんばってもらいたいものです。」
北條正敦賀市議 5月16日付ブログ記事 (他にも多数)
「島崎邦彦規制委委員長代理は、最初から「活断層の可能性が高い」と強調し、会合で原電の発言をほとんど認めず、説明の機会を設けても、発言を遮ったり、途中で持論を展開したりした。結論ありきの、まさに白い巨塔の学者の権威社会を感じるのは私だけであろうか。」
佐藤正雄福井県議 5月16日付ブログ記事
「日本原電の活断層問題でも、敦賀半島は活断層の集中しているところであり、しかもA級の活断層である浦底断層が敷地内にあり、再稼働などはもともと論外です。」「日本原電も福井県も、いたずらに「延命」を議論し、ますます地域を疲弊させるのではなく、廃止措置と新しい産業創出での大転換で区切りをつけていくことが、雇用と地域経済を考えてもとるべき選択肢でしょう。」
※ SNSでの発言はコミュニティー向けと判断して、掲載していません。